スマグラーの表紙

はい!きましたよー早くに読んで書きたかった、スマグラー。

あの「闇金!ウシジマくん」で有名な真鍋昌平さんの1冊読み切りマンガですよ。

セキネセキネ

夜のお仕事されている方で真鍋昌平さんや「闇金!ウシジマくん」を聞いたことはあるはず!

スマグラーはそんな真鍋昌平さんが連載していた読み切り短編マンガなんですよ!!

こんにちは!
求人&サイト担当のセキネです。

完全フィクションマンガなんですけど、なんですかねーリアリティがありすぎてノンフィクションマンガっていっても過言ではないのかなと。

いやー実際にこういう話、こっちの業界にいると耳にしますしねー 笑

「真鍋昌平さんと言えば??」

「闇金!ウシジマくん!!」

と言われるぐらい有名な漫画家の方ですが、実は読み切りの1冊漫画を出されているのはご存知ない方結構いらっしゃるのではないかなと。

最近ではスマグラーも映画化され、

「こんな作品が真鍋昌平先生から出版されていたんだ!」

と知名度こそ上がりましたが、

やっぱりマンガのスマグラーならではの、アンダーグラウンドな世界観や殺伐とした絵力、ストーリーの奥深さ、人間や人としての価値観、心の闇や葛藤や焦燥感、絶望の中にある心の光や希望は映画ではちょっと味わえないですよ!

スマグラーは1話づつの読み切りではなく、1冊を通して全4話の構成となっています。

読み進めていくとわかるのですが、作品が2000年に月刊アフタヌーンで掲載されていた時代なので、背景や設定が少し昔だなといった感じ。

スマグラーの物語の途中で、警官が登場するんですけど警官の制服が昭和感たっぷり 笑

こういった点でもいろいろな時代のアンダーグランドを知ることができるんですよね。

また、意外と知られていないんですけど、真鍋昌平さんはスマグラーの他にも「THE END」ていう短編マンガ書かれているんですよ。

「THE END」は闇金ウシジマくんやスマグラーといったアンダーグラウンドの世界をリアルに描写しているのではなくて、ちょっとSFチックな仕上がりになっているマンガなんですよ。

真鍋昌平さんを闇金ウシジマくんからご存知の方は結構驚かれるかと。

こちらもいいマンガなんですけどね~。

今回はそんな、真鍋昌平さんの1冊読み切りマンガ「スマグラー(SMUGGLER)」をご紹介します!




スマグラー(SMUGGLER)ってどんなマンガ?

スマグラーは講談社から発刊されている、月間アフタヌーンの2000年5月号から8月号に連載されていたマンガ。

月刊アフタヌーンは1986年に創刊された月刊マンガで、毎月25日に発売されていたんですよね。

モーニングの2軍のような月刊マンガでして、漫画家育成が目的というなんともありがたい存在だったんですよ。

月刊アフタヌーンの歴史は長く2014年頃まで発刊されていました。

セキネセキネ

少年時代の思い出マンガ誌、コロコロコミックよりも分厚かったんですよ 笑

コロコロコミック自体超分厚かったのに、それを上回るって子供が手にとれなくないですか?!

そんな月刊アフタヌーンでスマグラーは連載されてたわけでして、漫画家育成というだけあり今をときめく有名なマンガ家も数多く月刊アフタヌーンで漫画が掲載されていました。

例えばですね、岩明均さんの寄生獣。

2017年現在でも「これだけは読んでおけ!」とか、「オススメのオモシロ漫画」などなどに必ずと言っていいほどラインナップされている人気漫画もアフタヌーンでの掲載がキッカケだったんですよ。

ちなみに寄生獣が連載されていたのは、1990年ですから!

もう名作入りしているといっても過言ではないですね。

他にも藤島康介さんの「ああっ女神さまっ」とか漆原友紀さんの蟲師(むしし)、木村拓哉さん主演で映画化もされた沙村広明さんの「無限の住人」などなど今でもときめく漫画ばかりなんですよねー。

名だたる漫画が連載されているわけですが、スマグラーは他の漫画と一線を引いていて、ドキュメント性が高い!

しかもジャンルがジャンルなので、他の漫画と切り口が違うので注目されるわけですよねー。

いやぁ、やっぱり水商売してるからなんですかねースマグラーを読んでると

「あぁ、こんなオッサンいるわ 笑」

って変にニヤケます。

そして何よりもスマグラーを呼んで欲しい人は、今仕事や勉強でくすぶったり、言い訳ばっかりして何事も中途半端になっている人。

スマグラーを読んで思うことや捉え方って人それぞれですけど、自分は

「人として本気になることへの施し」

何じゃないかなって。

スマグラーはもう50回ぐらい読みましたが、読む度に捉え方が変わるんですよ。

各々のキャラクターのセリフや場面って全然変わらいんですけど、このセリフの意味や心の声が意味するものってつまりこういうことかな・・・ってどんどんスマグラーで伝えたかった本質に迫っていけるんですよ。

スルメみたいなもんですね。まぁ、スルメは味わいですがw

だから、ホストやキャバ嬢、ミュージシャンやラッパー、新卒のサラリーマンやOLの人で、

「なんか夢や希望がなくなっちゃったわ」

って人にスマグラーは読んでほしいですね。

主人公の砧にすごーく共感できるはずですよ!

さ、センチメンタルになっちゃったんで、とりあえずストーリー追っかけてみますか!

スマグラーのあらすじやストーリー

借金の返済のために高利貸しから紹介されたバイトは、「運送屋」。運ぶのは死体や法律に触れるもの。

役者志望のフリーター・砧涼介(きぬたりょうすけ)が踏み込んでしまった世界は、たった一度のミスすら命に係わる死と隣り合わせの世界だった。

ところが涼介は、捕まえた暗殺者「背骨」を“運搬中”わずかばかり彼に心を許したせいで、彼を逃がしてしまった! 

「アフタヌーン」’00年5月号から8月号まで連載された、話題の新人作品!!
(amazonより)

もうちょっと細かいあらすじを見てみましょうか。

役者志望のフリーターの砧涼介は、流されるままの自堕落な生活の果てに借金を作らされ、裏社会の非合法な「運び屋」の仕事をせざるを得なくなった。

砧は、上司のジョーや同僚にあたるジジイと共に、中国マフィアが抗争の果てに惨殺した暴力団の組長と護衛の死体を運ぶ仕事になんとか成功する。

しかし砧の「運び屋」としての次の仕事は、依頼人が以前の依頼で死体を運んだ組長がかつて率いていた暴力団。仕事の内容は、実行犯である殺し屋「背骨」を彼らの元へ運ぶというものだった。砧はジョーに「背骨」を監視する役割を与えられたが、彼に親近感を持ったことから油断をしてしまい、「背骨」に逃げられてしまう。

暴力団相手の大仕事での失敗に窮地に陥った砧だが、ジョーの言葉によって死地の中で覚悟が定まり、自らが「背骨」の代役として暴力団の元に差し出されることになった。

砧は暴力団の拷問を受けながらも最後まで耐え、「背骨」を追うジョーたちの奮戦もあって何とか危機を脱する。逃げることなく苦境に立ち向かって切り抜けた砧に人間的な成長を見たジョーは、砧を運び屋から解放し表の世界に帰るように促すのだった。

(wikipediaより)

死体の運送屋って設定がもうワクワクしてたまりませんよね。

主人公は、役者志望のフリーター・砧涼介(きぬたりょうすけ)って人間なんですけど、こいつがもう、典型的なダメ人間。

友達にダメ男を好きになる人っいません?!

そんなダメ男をモデルにしたかのような人物が砧涼介(きぬたりょうすけ)なんですよ。

まぁ、夢を追っかけるってところは男として共感できるんですけどね・・・。

そんな砧を雇ったのが運び屋の花園丈(はなぞのジョー)。

スマグラー内ではジョーって呼ばれてまして、いかにも裏世界の住人といったトッポイ雰囲気がプンプンしてる人物なんですよ。

コッテコテの運送屋のイメージそのままです 笑

ジョーと砧、そして塚田のぼる、児玉ちはるが、児玉組の組長殺しを行った 李 銀亭(り うひょん)こと背骨と、 李 安煕(り あんひ)こと内臓のコンビ、背骨を運送するんですよね。

この運送中に砧下手をうってしまい背骨を逃してしまうんです。

下手を打つといいいますか、砧の人としての優しさが裏目にでてしまった結果なんですけどね・・・。

死への恐怖はどんな人間だって怖いもんです。

内蔵と背骨は裏社会で有名な暗殺チームなんですけど、数々の人間を殺してきた背骨でさえ、いざ自分が死ぬなると恐怖に潰されそうになるんですよ。

これがまた、考えさせられるといいますか。

死って普段生きてる中で意識しないとおもうんですけど、

ふと目の前に死神が見えた時に不安と恐怖に潰されそうになる人間の心理を見事にスマグラーでは描いてあるんですよね。

いやー1本のストーリーの中にたくさんのメッセージをチリバメているのが、素晴らしいです。

1本の太い幹にたくさんの枝や葉がついてる感じですかね!

そんなブレないストーリーがあるからこそ、キャラクターのセリフがガンガンささりますよー!

真島昌平さんてどんな作者?

今は有名漫画家として1度は聞いたことのある人も多いと思いますが、ちょと真島昌平さんについて迫ってみましょう。

小学校の頃に「ドラえもん」を読んで感動し、漫画家を目指す。1993年に渋谷パルコのフリーペーパー『GOMES』主催のGOMES漫画グランプリで「ハトくん」がしりあがり寿賞を受賞しデビュー。

その後、グラフィックデザインのアルバイトを経て、1998年に「憂鬱滑り台」がアフタヌーン四季賞夏のコンテストの四季大賞を受賞し再デビュー。2000年より『月刊アフタヌーン』に「スマグラー」「THE END」を連載する。

2004年より『ビッグコミックスピリッツ』で「闇金ウシジマくん」を連載中。同作品は社会の底辺にいる人々の生活や心理を克明に描き注目を集め、第56回(平成22年度)小学館漫画賞一般向け部門を受賞。

デビュー以来、八方塞がりの人間を主眼に置いた作品を描き続けている。過剰な暴力表現と繊細な心理描写とが同居する特異な作風である。

絵柄では吹き出しの中に入れた独特の擬音(「ニギ・・・ニギ・・・」など)により、人物の動作音と周囲の喧噪感を醸し出すことが多い。これに対比させるように陰影を際立たせた静寂な一枚絵によって、人物の絶望感を出す手法を用いている。

ドラエもんがキッカケで漫画家を目指すって、今の作画からは想像もできないほどのピュア度!

漫画に限らずですけど、何か作品ってその人の体験や経験、価値観などが現れてくるもんじゃないですか。

例えば新宿スワンなんか、モロ自分の経験を活かしての作品だったりするわけですけど、なので真鍋昌平さんってちょっとトッポイ世界出身の方かと思ってたんですよね。

ですが真鍋昌平さんはそんなことはなく、あの闇金ウシジマくんに至っては徹底的な取材によって誕生した漫画なんですよ。

なかには取材先の色々な方を自分の中で消化して、昇天させてモデルにしている方がいらっしゃるほどです。

ちなみに、「徹底的な取材」なんて一言で書いてますが、スマグラーや闇金ウシジマくんに登場している方々って、ヤ◯ザやチンピラ、ホスト、風俗嬢、闇金業者、裏の運送屋とアングラな方々ばかりじゃないですか。

そういう人の取材って、もう、あれです、結構命懸けだと思うんですけど。

何かおかしなことがあれば、

「おい?おまえナメてんの?」

言い訳をすれば、

「だから何?」

なんて言い返される業界です。

それゆえに、取材という大義名分はありますけど、そんなのもう、すっ飛んじゃうくらい恐ろしかったんじゃないかなって。

そう考えると真鍋昌平さんってキモが座ってらっしゃる方だなって感じますし、取材力の半端ない漫画家の方なんだー!って頭をよぎりましたね。

それと、インスタもされてるみたいでして、写真が素晴らしいんですよ。

例えば、これ。

今日の気候も夕焼けもいい感じ ヤッホイヽ(´▽`)/ 今日の締め切り終わったらビール飲も

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バランスというかキューピーちゃんがすごく情緒的じゃないですか。

あとはこういったものとか。

ただのイチゴなんですけどね。

あと、写真の素晴らしさよりもフットワークの軽さとか取材協力してく出さった方々を大事にされてるなぁって。

歌舞伎町で映画のロケ地になったキャバクラで宣伝してくれてる。ありがたいです

真鍋昌平さん(@zhenguochangping)がシェアした投稿 –

歌舞伎町のグロッタアズーラとかキングダムクイーンのあるビルですよ 笑

この場所にいらっしゃったんだと思うと、なんか親近感湧きますね~。

お会いしたことないですし、お話したこともないですけど、インスタの写真を眺めてるとすご~く人を大切にされている方なんだなって、感じます。

いやー一度お会いして飲んでみたいですね 笑

スマグラーの感想や見どころピックアップ!

スマグラーってとってもメッセージが高いので、セキネがこれは響くねってところを何個か上げてみます。

骨までシャブリつくすから「シャブ」だなんて・・・ドラッグなんてネーミングよりずっとセンスがイイ!!

まずは、もう格言というかスマグラーの1番有名になったかもしれない名言。

第二話の終わりにでてくる張 福儀(ちゃん ふぃ)のセリフです。

張 福儀(ちゃん ふぃ)の設定が、「故郷に帰って優雅に暮らす夢を持っている」という設定なだけあり、なんかもう本質をダーツのブルで攻め落としてる感が半端ない!

「金こそ全て!稼ぐだけこの業界で稼いで辞める!」

という強い目的も見えるんですけど、シャブの本当の意味で、真の意味の怖さをわかっているなぁと。

ドラッグやシャブてよく、やめられなくだとか、所持が法律違反だと、体がおかしくなるとかいろいろ言われますが、もうそういう次元じゃなくてもっと深い怖さですね。

ある意味、張 福儀(ちゃん ふぃ)はビジネスマン視点からしたら本質を射抜けているわけなので、キャラとは裏腹に稼げるタイプかもしれないっすね 笑

メインのキャラクターが各々の道で成長する

主役の砧はニート、自己中心的、堕落した生活ともうダメ男なんですけど、背骨を自分のミスで逃してしまうわけですが、この運送屋の仕事通して人としても社会人としても大きく成長するんですよね。

メインはやっぱり、この砧の成長なんですが、主役級の他のキャラクターも一緒に成長していくんですよ。

冷徹で問答無用の暗殺者として登場する背骨ですが、自分の死に際にとある頼みごとをするんです。

今までの背骨からしたらありえないというか、考えられないような依頼なのですが背骨も最後は人として成長しているからこそ、こんな頼みごとができるようになるわけです。

そして、死体運送屋のジョー。

運送屋ジョーも成長してるんですよ。

こんな商売で、まずクビって普通考えられないわけです。クビになるときは殺されますし・・・。

でも、ジョーが人として一人の男として、砧の成長を感じ

「この世界の人間じゃねぇ」

とクビにしてしまうわけです。いやーここ泣けます。

何度読んでもジーンとしますよ。そして、あの組長の妻、児玉ちはるも成長します。

児玉組長殺しは、児玉ちはるの”とある思惑”があるわけですが、砧の覚悟やジョーの覚悟をみて児玉ちはるも成長し、全ては組のためという信念を強くしていくんですよね。

大きく成長したことで、また部下から慕われるという漢気あるれる人間になっているわけです。

いやー皆がみな成長してるので、本当スカっとします。

ちなみに、ジョーの下で働いている、ジジイ、塚田のぼるは・・・読んでみてください 笑

人としての優しさとは?

もうスマグラーで伝わってくることってこれなんじゃないかぁって。

仕事、生きてきた環境、価値観、人種、今置かれている状況、全て違うけど人としての優しさってそんなこと関係なくない?って思うんですよねーSMUGGLER読んでると。

また、優しさって何なのよ?みたいな時ありません?

そんな時、指南書にもなってくれるようなマンガです。

これはちょっといいすぎかもですが、でもですねーそれぐらい悩んでいしまったときは良いと思うんですよね。

頼ってみるのも。

色々なシーンで優しさについて出てくるのでゼヒ味わってみてくださいね!

スマグラー(SMUGGLER)まとめ

さて、スマグラーの感想について書いてみましたが、いかがでしたか?

闇金ウシジマくんが好きって方や、真鍋昌平さんのファンの方にぜひオススメしたい1冊です。

まだ、読んだことない人や初めて知った!という方、スマグラー読んでみてくださいね!